土地あり注文住宅の相場は?
新築一戸建てを建てるのにはどのぐらいのお金がかかるのでしょうか?
家を買うにはお金がかかるとはわかっていても、具体的にどのぐらいの金額になるのかを知らなければ計画を建てることはできません。
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費用は土地の有無で大きく変わる
家を建てるにはまず土地が必要です。
場所や広さにもよりますが、土地を買うのに家を買うのと同じぐらいかかることもあります。
家を建てるための土地を持っているかどうかで、建物に割ける予算は大きく変わります。
住宅購入の際には、住宅ローンを組むのが普通です。
最近では自己資金がほとんどなくてもローンを組めるようになっていますが、ある程度の自己資金はあった方が良いです。
住宅購入費のうち、自己資金が占める割合が多い方が金利は低くなりやすく、最終的に支払う金額を減らすことができるためです。
病気や怪我などで収入がなくなってしまったり、日本経済が悪化したりするなどのリスクを考えても、ある程度の自己資金があった方が安心です。
土地をすでに所有している場合
土地をすでに所有している場合は、予算のほとんどを建物にかけることができます。
建売ではなく、価格の高い注文住宅で希望に沿った家を建てるという選択肢も取りやすくなります。
ただし、建て替えの場合や、古家付き土地の場合は古い建物の解体費用も考えなくてはなりません。
建物を解体するのには意外とお金がかかります。
解体費用は家の構造と広さによって金額が変わります。
最も安い木造の住宅であれば、坪当たり3万円から5万円程度で解体できます。
鉄筋やコンクリート造の場合、坪当たりの価格はもっと高くなります。
解体には数百万円以上の費用がかかることになるため、計画を立てる際には解体費用を忘れないようにしましょう。
土地の購入が必要な場合
住宅購入に充てられる金額に限りがある以上、建物にかけられる金額は土地の金額に大きく左右されることになります。
満足できる家を建てるには、上手に土地探しをする必要があります。
土地と建物、どちらかを疎かにしたり、こだわりすぎたりしては、良い住宅にはなりません。
バランスが大切です。
予算や時間にあまり余裕のない場合は、注文住宅ではなく建売も選択肢に入れましょう。
注文住宅に比べ、建売住宅の方が同じような広さでも安価です。
住宅と土地を同時に探して購入できるため、短期間で効率的に住宅を購入できるというメリットもあります。
新築注文住宅の相場は?
では、実際の相場はどの程度なのでしょうか?
住宅金融支援機構がフラット35利用者のデータを公開しています。
そこから住宅に平均してどのぐらいの費用をかけているのかチェックしてみましょう。
土地の購入なし
・全国平均
建設費:3,312.2万円
・首都圏
建設費:3,504.9万円
・近畿圏
建設費:3,439.8万円
・東海圏
建設費:3,407.0万円
・その他
建設費:3,109.4万円
土地購入あり
・全国平均
建設費:2,663.3万円
土地取得費:1,291.4万円
建設費+土地取得費:3,955万円
・首都圏
建設費:2,575.2万円
土地取得費:2,076.9万円
建設費+土地取得費:4,652万円
・近畿圏
建設費:2,577.1万円
土地取得費:1,500.3万円
建設費+土地取得費:4,077万円
・東海圏
建設費:2,847.7万円
土地取得費:1,274.3万円
建設費+土地取得費:4,122万円
・その他
建設費:2,687.8万円
土地取得費:863.8万円
建設費+土地取得費:3,552万円
土地購入の有無にかかわらず、やはり都市部の方が地方よりも住宅購入費が高いことがわかります。
トータルでかかる費用(建設費+土地取得費)については、土地購入なしで3,312.2万円、土地購入ありで3,955万円となっており、やはり土地を購入する方が多くの費用がかかっています。
しかし、住宅建設費のみでみた場合は、土地購入なしで先程と同じく3,312.2万円、土地購入ありで2,663.3万円となっています。
同じ一戸建て注文住宅の相場でも、土地購入の有無によってその金額には小さくない差があることがわかります。
最低限必要な金額は?
平均価格の他にもう一つ気になるのが、家を建てるのに最低いくら必要か、ということではないでしょうか。
土地を購入するとなると話は変わってしまうのですが、建物の価格だけで考えるのならば1000万円が一つの目安になるでしょう。
注文住宅の坪単価は50〜70万円程度のことが多いのですが、最近では坪単価30万円ほどの注文住宅も登場しています。
家を建てる場合、住宅の建築費用の他に、外構工事の費用や各種登録申請費用などがかかります。こうした諸費用は、住宅購入にかかる総費用のうち、2割程度を占めるとされています。
予算が1000万円の場合、諸費用は200万円、残りの800万円が住宅にかけられる費用となります。
建物予算800万円で坪単価30万円の住宅を建てた場合、住宅の広さはおよそ27坪。
平均的な注文住宅の広さが35坪から40坪ですから、平均よりは小さな家になりますが、3LDKの間取りであれば27坪でも大丈夫です。
これ以上家が小さくなると家族で住むにはかなりの工夫が必要になります。
また、坪単価30万円以下となると信頼できるまともなメーカーや工務店を探すのが困難になります。