平屋建ての価格と坪単価の相場は?

平屋建ての価格と坪単価の相場は?

平屋住宅の魅力は何といっても階段がなく移動が楽なこと。また、年を取っても足腰への負担が少なく暮らしやすいです。外観もスマートでおしゃれで、カタログや建築実績を見て惚れ込んでしまう人は多いです。
注文住宅は一生に一度の買い物。せっかく家を建てるなら、使いやすく見た目もよい平屋建てを選びたくなるのも当然でしょう。

 

そんな魅力的な平屋住宅ですが、2階建てに比べると価格が高くなりやすいといわれています。
本当に2階建てに比べ、平屋建ては高いのでしょうか? また、どうして価格が上がってしまうのでしょうか?

 

 

 

◯平屋建ての坪単価
同じ床面積の住宅を建てようとすると、平屋建ては2階建てに比べて割高になってしまうといわれています。実際に坪単価を確認してみましょう。

 

30坪で3LDKの住宅の場合、平屋建ての坪単価は約71万円です。これが40坪4LDKとなると、坪単価は67万円ほどになります。

 

平屋建てに限らず、坪単価は面積の広い住宅の方が安くなりやすいです。坪単価は住宅価格を面積で割ることで求められますが、その際、キッチンや玄関、風呂場など家に一つしかないものの値段も面積で割られてしまいます。そのため、面積が広ければ広いほど坪単価は安くなるのです。

 

 

 

◯2階建ての坪単価
では、一般的な2階建て住宅の坪単価はどのぐらいなのでしょうか。

 

低価格を謳うローコストメーカーの広告では、坪単価30万円、40万円といった数字が並べられています。しかし、実際に住める住宅を建てようと思うと、この坪単価では難しいです。もし坪単価30万円で家を建てたとしても、快適に長く済むことのできる住宅とは程遠いです。

 

2階建てで30坪、3LDK場合、坪単価はおよそ68万円になります。
やはり、同じ面積でも平屋建ての方が2階建てよりも高くなりやすいです。

 

 

 

◯平屋建てが割高になる理由は?
単純に考えると、構造が単純そうな平屋建ての方が、2階建てよりも安くなりそうにも思えます。しかし、実際には平屋にした方が高くついてしまうのです。なぜなのでしょうか?

 

 

 

●屋根・基礎面積が広い
平屋建ての場合、屋根と基礎の面積は2階建ての倍になります。
基礎や屋根面積が広くなり、工事費と材料費がより多くかかってしまいます。

 

また、家の価格とは直接関わりはありませんが、2階建てと比べると光熱費もかかりやすいです。
底冷えする面積が広いため冬は寒くなりやすく、屋根から太陽熱が伝わることで夏は暑くなりやすくなります。この問題は、断熱性・気密性を高めることである程度解消することができます。

 

●平屋の需要が少ない
一戸建て住宅の需要は2階建ての方が圧倒的に多く、平屋の需要は多くありません。
珍しいからこそ格好良く見える部分もあるのですが、珍しいことによるデメリットもあります。

 

平屋建ては需要が多くないため、平屋向けの建築材の生産量が少ないのです。ハウスメーカーでは建材を大量生産することで効率をあげたり、材料費を抑えたりしています。しかし、平屋建て向けの建材は生産量が多くなく、材料費自体が嵩んでしまうのです。

 

建築棟数も2階建てと比べて少ないため、依頼先によっては平屋建築自体に慣れていない可能性もあります。その場合、材料費がかかるだけでなく、慣れない工事で時間がかかってしまうかもしれません。

 

●広い土地が必要
平屋の場合、広い住宅を建てるには広い土地が必要になります。
元々土地を持っているのであれば関係ありませんが、土地の購入も必要な場合は、2階建てよりも土地購入に多くの予算を割く必要があります。

 

また、平屋建ては目隠し・採光の問題が生じやすく、2階建てよりも土地いっぱいに建物を建てるのは難しいです。そのため、より広い土地が必要になります。

 

 

 

◯平屋建ての費用を抑えるには
平屋はどうしても割高になってしまいやすいのですが、それでもやはり魅力のある住宅であることに変わりはありません。工夫次第では費用を抑えて平屋で建てることもできます。

 

工夫のポイントは間取りとデザインです。
平屋の需要が少ないのは、個人では工夫のしようがありません。間取りやデザインをシンプルなものにすることで対応するしかありません。

 

単純な間取り・シンプルな内装やデザインにすれば、住宅価格をぐっと抑えることができます。
平屋建ての場合、採光やデザインのために中庭を作ったりコの字型にしたりしたくなるのですが、家の形が複雑になればなるほど価格は上がってしまいます。価格を抑えたいなら、上から見た時に四角い形になるようにしましょう。
シンプルな家は材料費だけでなく、工事費用も抑えることにもつながります。複雑な工事には時間がかかり、人件費が嵩みます。単純で慣れた工事であれば短時間で終わります。

 

間取りを単純にするメリットは値段だけではありません。全ての部屋が同じフロアにあるため、壁が少ない間取りにすると、非常に開放的で広々とした住宅になります。

 

 

 

◯専門家に相談することが大切
坪単価の比較からも明らかなように、2階建てと比べると平屋建ては割高になりやすいです。しかし、適切に工夫すれば、平屋建てでも価格を抑えて建てることは不可能ではありません。

 

注文住宅を建てるとなると、どうしても「あれも、これも」となってしまいやすいです。しかし、限られた予算で家づくりを行う以上、譲れないポイントと妥協できる箇所の見極めが大切になります。
譲れない部分がある時は、なぜそれを重視しているのかを考えることも大切です。例えば家事の導線を理由に平屋を希望している場合、本当にその希望は平屋建てのその間取りでしか実現できないのか、という部分についても一度考えてみる必要があるでしょう。

 

どうすれば希望の住宅が建てられるのか、どんな形で実現可能なのかということを知るためには、いろいろなハウスメーカーや工務店の話を聞くことが大切です。専門家が自分の思いの寄らなかった方法で希望を形にしてくれる可能性があります。
ハウスメーカーや工務店によって、得意な方法や住宅の雰囲気は異なります。一括見積もりサービスなどを利用して、複数社から見積もりを貰い、比較することが大切です。