消費税引き上げは住宅購入の良いタイミング?

◯消費税の引き上げと住宅購入
住宅購入を検討している人にとって、消費税の増税は非常に大きな問題です。
菓子パン一つ買うのならまだしも、高価な買い物となると消費税も大きな金額になります。
例えば住宅の価格が3000万円だとすると、消費税8%なら240万円ですが、10%となると300万円となり、60万円もの差が生じてしまいます。

 

消費税10%への引き上げは当初2015年10月に予定されていましたが、2017年4月に延期、その後更に2019年10月に延期されました。
もしかしたらこのまま延期せずに8%のままでいるのではないか、と淡い期待を抱いている人もいるかもしれませんが、残念ながらそれは厳しいでしょう。2017年10月の衆院選で与党が大勝したことを考えると、2019年に実施されるかどうかはともかく、近いうちに10%への引き上げが行われると想定しておくべきでしょう

 

 

 

◯5%から8%への引き上げの時はどうだったのか
2014年に消費税が5%から8%と引き上げられた際は、住宅購入の駆け込み需要が発生しました。
税金が高くなる前に住宅を買ってしまおうという人が殺到し、どこのハウスメーカー・工務店も忙しくなりました。工事が集中したことにより、工期が遅れたり伸びたりする例もありました。

 

しかし、この駆け込みを失敗だったと感じている人も少なくありません。増税後に住宅を購入した人の方が得だった人もいたのです。
理由の一つが住宅ローンの金利です。消費税引き上げ後、住宅ローンの金利が下がりました。固定金利で住宅ローンを借りてしまった人は特に悔しい思いをしたことでしょう。
もう一つの理由は、消費税引き上げ後に住宅を購入した人に対する救済措置があったことです。給付金や住宅ローンの減税が行われ、消費税が上がって住宅購入者が激減しないように対策が取られました。

 

 

 

◯10%への引き上げ時の対応は?
増税はほぼ確実と言っても良いのですが、8%に上がったときのように給付金や減税措置があるかどうかはまだ分かりません。ただ、前回の対応を考えると、次もある程度は動揺の措置があると期待しても良いでしょう。

 

 

 

◯増税に備えて今からできることは?
消費税が10%に上る前に住宅を購入した方がいいのか、それとも増税後に購入した方がいいのか、今の段階ではなんとも言えません。
しかし、だからといって直前まで何もしないで待っているのは間違いです。むしろ、消費税増税に備えて、今から住宅購入にむけて動きだすべきです。

 

もし増税前に住宅を購入した方がいいと判明した場合、前回と同じように駆け込み需要が発生します。展示場も住宅に関するセミナーも人が集まり、混雑することが予想されます。対応するハウスメーカーや工務店の営業も忙しくなり、対応も雑にならざるを得ません。
調べ物をしたり、勉強したりする時間も足りなくなる可能性が高いです。よく調べずに家づくりを進めてしまった結果、かえって損をしてしまう可能性もあります。

 

良い家を建てるのにも、節約して家を建てるのにも時間がかかります。家づくりで失敗しないためには事前準備が大切です。

 

特に住宅ローンの仕組みや返済計画など、資金関連については早めに勉強しておくことをおすすめします。あらかじめある程度の資金計画をたてていれば、増税後の措置が判明した際に、どうすれば一番得なのかをすぐに判断することができます。

 

 

 

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